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データの耐久保存性
DVD−Rの耐久年数

 仙人

DVDの耐久性、つまりDVDに記録した内容が何年保持できるかという話

ちまたでは、CD−Rが5年でだめになったとか、中には1か月でだめになった等の話を聞きますが、いったい何年データが保存できるのでしょうか?

そこで、DVD−Rに絞って、メーカーに直接聞いてみました(笑)。(2003年10月17日問い合わせ。回答者の年齢は想像なので?をつけました。)

1.マクセルからの回答

私: DVD−Rに記録したデータは何年持つのでしょうか?

A(男性(若い?)): 通常の使用状況では、問題がなく、保存性について考える必要はありません。

私: 実際に何年間なら大丈夫なのですか?

A: 当社では、過酷な条件下で実験を行い、その状況を通常の使用状態に換算することによりデータの保存可能年数を算出していますが、それによりますと、7年〜10年です。

私: と言うことは、5年ごとぐらいにデータのバックアップを作って行けば、大丈夫ということですか?

A: (焦った声で)最長で5年ということでお考え下さい。

私: では、4年でバックアップすれば大丈夫ということなんですね。

A: ・・・(沈黙)

私: で、4年なら安全ということで、よろしいのでしょうか?

A: データのことですから、なるべくこまめにバックアップを取って頂き、できるだけ複数のディスクに保存する様にお願い致します。

私: わかりました。どうもありがとうございました。


感想: あまりに面白かったので、もう一度電話してみたくなりました。

ちなみに、全般に好印象でした。


2.太陽誘電からの回答

私: DVD−Rに記録したデータは何年持つのでしょうか?

A(男性(中年?): 100年持ちます。

私: え???

A: 真っ暗な状態で、空気も乾燥していて、温度も一定に保った状態で、100年持ちます。

私: さっきマクセルに聞いたのですが、マクセルは、7年〜10年と言っていましたが・・・。

A: それは保証する年数ということだと思います。

私: (しばらく無言)

A: DVD−Rは光に弱いですから、光に当たる状況によって、保存状況が変わってきます。

私: マクセルと太陽誘電ではどちらがデータが長持ちしますか?

A: ほとんど変わらないと思います。

私: DVD−RWは、何年持つのですか?

A: 当社はDVD−Rのみで、DVD−RWは製造していませんので、わかりません。

私: どうもありがとうございました。


感想: 100年持たなかったら、この会社は、どうするのでしょうか?(笑)
     もっとも、会社自体が100年持つとは思えませんが・・・。
     私の体の方も、真っ暗で、乾燥していて、温度が一定でも、100年持つことはなさそうですが・・・。(^ ^;;;

     えらく自信に満ちた回答でしたが、ちょっとごまかしている様に思えました。


暫定的な結論

複数のディスクに保存してほしいということは、DVD−Rに保存したデータは、かなり不安定であるらしいです。本当にできるだけ、そうした方が良さそうな気がします。

また、焦点の保存可能年数については、通常の使用状況下では、確実に安全なのは4年が限度なのではないかと言う感じでした。

よって、以下が結論:

4年たったら、ちゃんとバックアップを取り直しましょう。

ちなみに、私のところでは、DVD−RやCD−Rに記録すると、盤面にマジックで記録年月日を書き込むことにしています。

それから、メーカーからの回答にあった「保存性に問題なし」「100年持ちます」は、標準的な回答として、あらかじめ用意されているのではないかと思いました。もちろん、半分うそですが・・・。逆に言うと、保存性が結構問題になっているということなのでしょう。

これもインターネットのパワーかもしれません。全部ばれますから。


ドライブメーカーの見解

暇だったので、ドライブのメーカー(メルコ)にも問い合わせてみました。(2003年10月17日問い合わせ。回答者の年齢は想像なので?をつけました。) *実は、こっちの方が時間的には早い(午前9時30分)。メディアのメーカーへは、同日午後1時頃問い合わせ。

メルコからの回答

私: 書き込み速度とデータの品質は関係がありますか?遅く書き込んだ方がいいとか?

Q(男性(30代?): 32倍速のドライブは32倍速にチューニングしてありますから、32倍速で書き込んで下さい。それより遅く書き込むと、例えば4倍速で書き込むと、ドライブによって再生できないことがあります。

私: 遅く書き込んだ方がデータが長持ちするということはありませんか?

Q: それはありません。(きっぱり)

私: いったい書き込んだデータは何年持つんですか?

Q: 通常の使用状況では、問題はありません。  ←笑

私: CD−Rでは、5年でだめになったという話もよく聞きます。

Q: だから、実験で出てきたデータと、実際の使用で出てきた結果の違いであって、DVD−Rの場合は、まだ始まったばかりですから、実際にどうなるかはわかりません。ひょっとしたら100年持つかもしれません。

私: わかりました。どうもありがとうございました。


感想: 100年??? うっそ〜!!!


暫定的な結論

取りあえず、書き込み速度と保存性は関係がないようです。

それから、なるべく高速で書き込んでほしいみたいな口振りでした。と言うことで・・・

高速で書き込みましょう。

もっとも、「正確な記録をしたい場合は、1倍速で書き込んで下さい」と注意書きのあるドライブでは1倍速がいいでしょうね。


この問題はなかなか難しいので、今後も検討を続ける必要がありそうです。


関連ページ: DVDの不良品・DVDの傷
Blu-rayとDVDの画質の比較



2003年10月18日初稿
2004年1月17日改訂(副題を改訂)
2005年9月30日副題を再改訂(「DVD-Rの耐久年数」という副題を新たに加える。)
2009年6月7日関連ページの案内追加
2009年10月11日「DVDの不良品・DVDの傷」を関連ページに追加。
2012年7月12日改訂(小見出しを追加し、レイアウト及び一部の文体を変更、タイトルタグの中の「:」を「/」に変更)


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